売上3,000万円を超えたら考えるべきこと その1

 

ここ数ヶ月、会計事務所支援の現場で感じた雑感や、今後の会計事務所の方向性について書いてきましたが、久しぶりに連載モノで書いてみたいと思います。

今回は「売上3,000万円を超えたら考えるべきこと その1.明確な目標を設定する」について書いてみたいと思います。

最近、売上3,000万円前後の先生からの相談が大変多いのですが、どの先生も相談時に、異口同音におっしゃるのが「今のままでも何とか食べて行けるとは思うのですが、できれば事務所を大きくしたいので相談に来ました」という言葉です。

私はこの言葉にいつもすごい違和感を覚えるのですが、それは「この方々は何を根拠に今のままでも何とか食べて行けるとは思う」と思うのか?ということです。

私のご支援先の先生方や勉強会会員の先生方の多くは「今のお客様が数年後、何割残っているかわからないし、残っていても何割うちのお客様でいてくれるかわからない。ましては、税理士という仕事が成り立つかどうかすらわからない」とおしゃっているので、えらく温度差を感じますが、来る先生、来る先生のほとんどがみな、そうおっしゃるということは、それが共通認識なのでしょう。

私が推察するに、「今のままでも何とか食べて行けるとは思う」とおっしゃる先生方は、もし売上が減少したら、今いるスタッフの退職に合わせて補充しなければ、家族で食べるくらいは何とかなるだろう、ということだと思いますが、とてもそれでは事務所を大きくできるとは思えませんし、事務所の存続すら危ぶまれるでしょう。

例えば、今から10年前であれば、まだ業界も良かったので、前だけ向いて頑張っていれば、自然とお客様が年数件は増え、明るい見通しも描けたことと思いますが、今の会計業界は、いわゆる下りのエスカレータに乗っているようなものですから、必死に駆け上がらなければ生き残れない時代です。

そう考えますと、「自ら目標を設定し、決めたからには何が何でもやる」という状態でなければ、先を行く先輩方(年齢に関係なく)に追いつくことはできないと思います。

もし、本気で事業の拡大を考えるならば、是非、「何とかなるだろう」という根拠のない見通しは捨て、まずは自らが本気になれる明確な目標を設定することが必要だと思います。

 

次回からの配信希望の方はこちら → https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=EvowxEvg

 

サブコンテンツ

このページの先頭へ

error: Content is protected !!