「人の問題」を伸びない言い訳にしていませんか?
■ 今週の法則:「人の問題」を伸びない言い訳にしていませんか?
[解説]
仕事柄、伸びている事務所にも、伸びていない事務所にもお目にかかりますが、
伸びていない事務所には共通の特徴があります。
それは、伸びていない事務所の先生は「人の問題」を言い訳に経営しているということです。
例えば、最近ですと、どこの事務所に行っても
「人がとれないのでこれ以上仕事を増やせません」
と言う言葉が聞かれます。
実際、なかなか採用しにくい環境ですから、多くの事務所でもそうなのだろうと思います。
かと言って、「これ以上仕事を増やすなら人を入れなければならない」と言っている先生に、
「でしたらなかなか人も入って来ないので、早めに募集をかけましょうよ」と申し上げますと、
「人を入れたいのはやまやまなのですが、それだけ仕事がとれるか心配なんですよ」とおっしゃいます。
確かに人を入れれば固定費が増えますので、そう思うのも無理はありません。
ところが、伸びている先生とお話をしますと、全く異なる返答が返ってきます。
例えば、既に職員の手がいっぱいで決して余力がある訳ではないけれど、仕事はどんどん増えているという事務所の場合、
「他の事務所はどう業務を効率化しているのですか?うちの事務所もまだまだ無駄があると思うのですよね」
と、業務の効率化に着手しようとしますし、極端な例を挙げれば
「まあ、人が採れるまでは当面は僕が休みなしで働くしかないですね」
と言って夜遅くまで働いています。
逆に、1人採用しようと思っていたところに良い人材の応募があったので、勿体ないから3人採ってしまった先生などは
「良い人が来ることなんてそんなにないので仕方ないですよね。その分僕が営業して仕事を持ってくるしかないですね」
と言って営業活動に時間を割いていますし、
もし仕事が増えなければ、「彼らが育つまで僕の報酬を下げて対応しますよ」とおっしゃっています。
今回の話は、なかなか難しいテーマですので再度申し上げますが、
私は「人」を理由に仕事をセーブするのが悪いとか、人の採用を躊躇するのが良くないと言っている訳ではありません。
ただ、あくまでも、伸びている事務所の先生は
「人の問題はあるけれど、最後は自分が何とかするよ」と覚悟を決めて経営しているのに対し、
伸びていない事務所の先生は「人」を理由に決して無理をしないという点が明らかに違うということです。
参考になれば幸いです。
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