「角の立たない退職理由」に知らずに納得していませんか?
会計事務所業界は以前から、そして今でも人の移動が激しい業界ですが、近年は転職会社が煽るせいで特に顕著ですよね。みなさまの事務所では大丈夫でしょうか?
そこで今日は、職員の方が退職する際に口にする「角の立たない退職理由」についてご紹介します。
「角の立たない退職理由」に知らずに納得していませんか?
えっ?角が立たない退職理由って?そんながあるの?とお思いの所長先生・上司の方も多いかと思いますが、実はしっかりあるのです。
実際、過去にこんな退職理由を口にされて「そういう理由じゃ仕方ないなあ」と納得したケースはないでしょうか?
男性社員や正社員が良く使う文例
- これまでの業務で興味を持った分野を専門に勉強したいので、それができるところに転職します
- これまでの経験を活かし、新しい環境で自分の力を試したいので転職します
- 資格取得に専念したいので、暫く勉強に専念させて下さい
- 親戚が会社をやっているので(友人が会社を興すので)、そこを手伝うことにしました
- 今しかできないので、海外に数年留学しますので退職させていただきます
女性社員やパートさんが良く使う文例
- 結婚して夫の実家の近くに住むことになったため、または夫の転勤に伴って転居することになったため
- 親の介護に専念しなければいけない状況になってしまったので
- 健康状態が悪化し(体調が悪く)、暫く静養させて下さい
- 子供の受験や習い事の送迎などで忙しくなり、都合がつかなくなったので
- 子供がまだ小さく、一緒にいられる期間は短いので今だけはそばにいてあげたいので
私も複数の事務所で所長先生から「辞めた職員から上記のように言われた」と聞いていますのであながち外れてはいないと思うのですが、皆様の事務所ではいかがでしょうか?
もし、同様の退職理由を聞いたことがあるなら、本当の理由はもっと他にあって、所長先生を傷つけないため、あるいは自分が気持ち良く辞めるための「口実」と思った方が良いでしょう。
会計業界は1年を通じてこの時期が最も安定しているので、所長先生も穏やかに過ごされていることと思いますが、心ある社員は「年末になって退職を切り出すと所長にも事務所に迷惑をかけるから、辞めるなら早く言わないと…」と考えますので、具体的に退職を考えている社員は切り出すタイミングを計っていると考えるべきでしょう。
心穏やかに過ごしたいところですが、デリケートな時期だからこそ、気配り目配りを怠らないようにしたいものです。
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