■ 自分の考えが正しいと思っているうちは事務所は大きくならない 

■ 自分の考えが正しいと思っているうちは事務所は大きくならない

 

私の仕事はコンサルタントですので、常に「答えを出す」ことが仕事ではありますが、

「実行するのはクライアント」なので、クライアントが動いてくれないことには成果を出すことはできません。

 

そこで、私は「クライアントに自ら納得して動いていただくため」に、

国際コーチ連盟に準拠したコーチングや (米)GallUp社のストレングスコーチなどを取得し、

会計事務所のマネジメントに活かしています。

 

そういったプロフェッショナルなコーチとしての観点で、多くの会計事務所の先生を見た場合、

伸び悩んでいる事務所に見られる一つの特徴として、

所長先生が「自分の考えが正しい」と思い込んでいる傾向が強いということです。

 

ストレングスファインダーをご存じない方には申し訳ありませんが

ストレングスファインダーには全部で34の資質があるのですが、そのうち、

 

・戦略性、戦略性×着想、戦略性×分析思考

・目標志向×未来志向、目標志向×分析志向、目標志向×戦略性

・未来志向×分析思考、未来志向×着想、未來志向×内省

などの資質を持っている方の場合は、

「どういうことをやったら成功する」とか、「どういうことをやったら失敗する」

ということが予めわかる力があると言われています。

私のご支援先や5%倶楽部の先生方などは、

売上1億円を目指すしている方や、既に売上1億円を超えているにも関わらず更に上を目指す方が多いですので

実際にストレングスを出していただくと、上記のような戦略的な資質を持っている方が多いです。

 

つまりは、上記の「このまま行ったらこうなる」「こうなるにはこうしなければいけない」ということが見える

ということですから、戦略的思考の乏しい方にとっては羨ましいことでしょう。

 

だからこそ、所長の力で事務所をここまで事務所を成長させてきた訳ですから、

ご自分の判断を過大に評価してしまう傾向があることも理解できなくはありません。

 

しかしながら、私も勉強と自分の経験を通じてわかったことは

「所長の考える戦略的な判断は正しいけれど、道はそれでけではない」ということ、

言い方を換えれば「その判断以外にも成功する道はある」ということを認められますか?

ということです。

 

人は誰でも答えがわかるならばメンバーにもその答えに沿った行動を取らせたくなるのはやむを得ないことでしょう。

しかしながら、それは視野狭窄に陥る可能性があるとも言うことができ、

もし所長と同じく「戦略的な思考ができる職員・様々な選択肢が見える職員」の方からしたら、

極めて窮屈で、考え方を押しつけられた感じがするでしょう。

そして、最悪の場合、事務所を辞めるか、考えるのを辞めて言われたことだけするようになることでしょう。

 

ですから、もしこれから更に事務所を大きくされたいと思うならば、

「自分はこう思うけれども、違う考え方もきっとあるよね」ということを受け容れ、

徐々にメンバーに判断を委ねる努力を始められた方が良いと思います。

最初は大変でも、きっと「生きやすく」なると思いますよ。

 

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