■ ついに、入力スタッフが余る時代がやってきた
おはようございます。大谷です。
先日、六本木のあるIT企業の本社で打合せを行ってきました。
その企業は、映像配信事業から証券・FXなど幅広い事業をやっていて、
TVCMもやっているのでご存知の方も多いかもしれません。
そこに行って驚いたことはいろいろありましたが、
私が最も驚いたことは 応接で担当者の方が取り出したアイパッドが「タイマー」になっていて、
打合せ開始と同時にタイマーが 59分45秒 → 42分20秒 → 13分10秒 と時を刻み続け、
10分前と5分前には軽いアラーム、0分には大きなアラームが鳴り響き、
60分以上は打ち合わせができない仕組みになっていることです。
つまりは、社内の担当者はもちろん、来訪者にも
「うちのスタッフの貴重な1時間を使っているのだから、1時間で実のある面談をしなさいよ」
という意識付けを行っていたということです。
通常、そういう意識付けは社内のスタッフに対して行うものであり、
あまりお客様には見せないものですが、構わず適用してしまうことろがさすがだなと思いました。
六本木の本社ビルとエントランスの演出は派手ですが、
目に見えない時間管理・生産性管理を徹底して利益を出しているところは学ぶ点が多いですね。
■ ついに、入力スタッフが余る時代がやってきた
ここ数年のIT化の進展については私が申し上げるまでもなく、
みなさまも既に実感されていることと思います。
しかしながら、それに伴い「会計事務所の仕事はITに取って替わられる」とは云われても、
未だに「目の前にたくさんの証憑書類が送られて来て、日々それと格闘している」という現実があると、
「取って替られるのはまだまだ先」と思っている方も多いことでしょう。
しかしながら、ここへ来て、ついに「取って替られる日」も近づいて来たようです。
私はMFやFreeeに代表される自動仕分けソフトが世に出た時から、
「本当のIT化の波に飲み込まれるのは、スキャニングマシンによって目の前の証憑書類の打ち込みがなくなった時」
と言っておりまして、「2017年は真の意味でのIT元年になる」とお伝えして参りました。
そんな背景があるので、私のご支援先様や5%倶楽部の会員事務所では、
早くから「スキャニングマシン・スキャニングサービス」への切り替えを進めておりましたが、
この数ヶ月、行く先々で
「大谷さんの言う通り、最初は抵抗感があったけど、今は入力スタッフは要らないね。 手が空いちゃうからなんか違う仕事を考えないとね」
と言われるようになりました。
従来型の事務所オペレーションを続けている事務所にとっては
「へ~そんなものかな?」とか「まだコストが高いでしょう?」とお思いかも知れませんが、
既にオペレーションの変更が済んでしまっている事務所にとっては
「本当に便利になったね。確かにもう入力スタッフは要らないよね」
という感想をお持ちのことでしょう。
私は以前から「2020年の前後で会計業界の景色は変わる」と標榜して来ましたが、
確実にその読み通りになっていると実感しています。