会計事務所が欲しい人材を採用できない訳
会計事務所はなぜ”欲しい人材”が採用できないのか
早速ですが、皆様の事務所では以下のようなお悩みはございませんでしょうか?
- 求人をかけても経験者の応募がない
- 経験者のみならず、未経験者の応募もない
- 未経験者の応募はあるが、こちらが欲しいと思うような人材が来ない
- 「この人いいな」と思う人に内定を出しても他事務所に取られてしまった
- 何とか採用したと思ったら、3ヶ月も経たないうちに辞めてしまった
皆様の事務所でも上記のいずれかにお悩みなのではないでしょうか?
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実は、人が採れないと一口に言ってもその理由は様々です
実は、人が採れないと一口に言ってもその理由は様々なのです。
例えば
・経験者のみならず、未経験者の応募もない
と言う場合、原因の一つは「募集広告の書き方」や「事前の情報発信の不足」にあります。
募集広告の書き方と事前情報不足が、応募にどう関係するのか?
まず、今この文章を読んでいる方の年齢にもよりますが、概ね40代半ば以降の方が就職活動をされていた頃のメイン媒体は「紙」だったのではないでしょうか?。
紙媒体の頃、求職者はどういう行動プロセスを取っていたかと言いますと
お心あたりはございませんか?
・求人情報で場所・休日・お給料・仕事内容等、条件面を確認する
・どんな事務所かな?興味を持ったら応募して見に行く
・実際に行って話を聞いて、良ければ入るし、嫌なら入らない
という行動を取ったのではないかと思います。
つまり、面接に行って、自分の目でどんな事務所か確かめましたよね。 = 現物確認行動
では今の方はどう動くか?
では、今の方はどう動くのか?と言いますと
・WEB媒体で場所・事務所の雰囲気・仕事内容等、休日・お給料といった条件面を確認する
・条件面を見て、興味を持ったら、その事務所の採用サイトや採用ページを観る
・「何となく良さそうだな」と思ったら応募する
・実際に行って話を聞いて、良ければ入るし、嫌なら入らない
つまり、応募(エントリー)する前にその事務所のことを調べて、入ってもいいかな?と思わない限りエントリーすらしないということなのです。
言い換えれば、現物確認行動はWEBでするため、「応募する前に既に勝負はついている」ということなのです。
募集広告を「集まるように書いといてよ!」と代理店に丸投げしていないか?
次に
・未経験者の応募はあるが、こちらが欲しいと思うような人材が来ない
というケースも多いと思いますが、その原因として考えられるのは
- 経験者か未経験者か、月次担当か入力担当か?程度でしか”欲しい人材が明確になっていない”
- 故に掲載記事も曖昧になるし、そもそも代理店に「集まるように書いてよ!」と丸投げしている
というのが大きな理由です。
基本的には、応募者は求人広告かホームページを観て
- この事務所なら仕事もラクそうかな?
- コミュニケーション力のある素直な人と書いてあるから自分にも勤まるかな?
- 未経験でも先輩が丁寧に教えてくれると書いてあるから大丈夫かな?
と思って来ている訳で、厳しい言い方をすれば応募者が誤解をするような書き方をしているということなのです。
ですから、○○な人が欲しいのであれば、きちんと表現しなければ欲しい人は応募して来ないのです。
面接の時、選ぶことばかり考えていませんか?
募集活動を地道に続けていると、時々「この人いいんじゃないか?」と思う人が面接に来ることもあるでしょう。
そして、
という経験をお持ちの方も多いことでしょう。残念ですよね。
では、なぜ良いと思った人を他事務所に取られてしまうのでしょう?
- 他事務所の方が大きいから?
- 他事務所の方がお給料が良いから?
- 他事務所の方が事務所がキレイだから?
まあ、そういう理由もあるかも知れませんが、一つ見落しているのが「面接時の対応」です。
実は、多くの事務所が見落しているのですが、応募者が面接に来ると「よし、今度はどう見極めてやろうか!」とばかりに、力を込めて面接をされている所長先生や幹部の方が多いのですが、実は採用面接はこちらが選ぶ場であると当時に、応募者に選ばれる場でもあるのです。
ですから、面接時の対応をどう演出するかによって、入社してくれるかどうかも変わって来るのです。
良いことは書いても実態はいかがですか?
そして最後が
「何とか採用できたと思ったら、3ヶ月も経たないうちに辞めてしまった」
です。
これも理由はいくつかありますが、やはり大きな理由の一つは「入る前の情報と事務所の実情が異なっている」ということです。
主だったものは
- 「未経験でも親切に教えてくれる」と言うから入ったのに、全然教えてくれない
- 聞けば教えてくれるけれども、誰もがみんな忙しそうで、とても声を掛けられない
- 残業時間や職場の雰囲気が話と全然違う
などです。
やはり、求人媒体に書いてあるのであれば、実情を記事に合わせる努力をしないと「嘘」になりますし、今は面接で落ちた人・辞退した人・辞めた人も普通にSNSや就職レビューサイトなどに書き込みますので、一度悪い評判が立つと、払拭するのはとても大変です。
ですから、集めるために良いことを書くのではなく、実際に働きやすい環境を整えてから媒体に書くと同時に、事実を書いても「この事務所で働きたい」と思われるような事務所づくりをすることが大切であると思います。
個人的には、会計事務所は「わからないことは自分で調べてわかるようになる仕事」だと思いますので、私自身は
- 未経験者が入ってきても或る程度は仕組みで教育できる体制を作る
- とは言っても「わからないことを自分で調べてわかるのが好きな人」を集める
という両面が必要だと思いますので、だからこそ、どういう人材が欲しいのか、そしてその人をどう集めるか?という「採用戦略」が大切であると考えます。
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