「従来のビジネスモデル」に捉われている限り、明るい未来は描けない
会計事務所の未来が描けない?
このところ、「私のところへ「これから事務所を成長させたいが、どうしたら良いかわからないので手伝ってください」というお話を多くいただきます。
もともと私のところは「〇〇モデルをやりたいのでお願いします!」みたいな話は来ないので、従来通りなのかもしれませんが、そうは言っても以前に比べればそういう要望が多いので、「どの事務所も先行きが見えずに苦しんでいるのかな?」と感じます。
では、何でそうなってしまったのか?ということですが、それは
「これまで上手く行っていた会計事務所のビジネスモデルが、時代背景的にも消費者心理的にも合わなくなってきた」ということだと思うのです。
これまで上手く行っていたのになぜ?
率直に申し上げて、これまで会計事務所が潤って、業界の諸先輩方が大きく儲けたりすることができたのは、ご本人の努力もあるとは思いますが、やはり
- 税理士の独占業務という法規制に守られて来た
- 税理士試験の合格者数がコントロールされて来た(根拠はありませんが)
- 税理士の独占業務を背景に「顧問契約」という優れたビジネスモデルに支えられて来た
ということだと思うのです。
しかしながら近年は、法規制の撤廃こそないものの、/P>
- ITやAIの進展
- 大手資本の「税理士業務に抵触しない範囲での業界参入」
- 税理士紹介サイト等による税理士の川下化
- 上記1~3を背景とした消費者心理の変化
によって、従来の税理士事務所のビジネスモデルが時代に合わなくなって来たことは、否定できない現実でしょう。
これから会計事務所の未来をどう描くべきか?
であるならば、従来の税理士事務所のビジネスモデルの範疇で必死に考えても明るい未来が見えないのは当然のことで、全く新たなビジネスモデルを構築しないことには将来はないと言えるでしょう。
私個人の見解を述べさせていただくならば、多くの会計事務所は今苦戦しているかもしれませんが、それは「従来のビジネスモデルが時代に適合しなくなった」という話であって、税理士及び税理士事務所の存在意義や社会的使命がなくなった訳ではないので、時代にあった価値訴求の仕方やマネタイズの方法=ビジネスモデルの変革をすれば、まだまだ明るい未来は描けるものと思っています。
ですので、皆様にも是非、「従来の税理士事務所のビジネスモデルや業界の常識」に捉われることなく、新たな思考で、次のビジネスを創造いただきたいと思っています。