確定申告を早く終えることこそ、高付加価値型事務所になる第一歩

 

今、読者のみなさまの多くは確定申告の真っ最中で、「3月は毎週土曜は出勤です」という方もいらっしゃると思います。

みなさまの事務所はいかがでしょうか?

反面、「確定申告は2月中に完了している」という事務所はいくつもありますし、「確定申告は、毎年1月中に終わらせています」という強者事務所もあるようです。などと言うと、「えっ~。そんなのとても無理ですよ。」という声が聞こえてきそうですね。

でも、確定申告は毎年決まってやってくるものですし、期限があることは事務所側もお客様側もわかっていることなのですから、

早く動けばできないことはないと思いませんか?

では、なぜわかっていても出来ないのでしょうか?

それは、

1.12月は年末調整に追われる
2.1月は、源泉税の納付書作成と支払調書、償却資産の申告がある
3.2月は、12月決算の2月申告がある
4.結局、それが終わらないと3月の確定申告に着手できない
という背景&事情があるからです。

でも、それはどこの事務所も同じことなので、結論から申し上げれば12月・1月の業務から順次繰り上げて行かないことには、確定申告の早期完了は実現できません。

しかしながら、そう申し上げると「そうは言っても、そんなに早く資料が集まりませんよ」と言われる方が多いと思いますが、実は、ここが今日のテーマなのです。

私は以前から、「これからの会計事務所は高付加価値化=経営支援である」とお伝えしていますが、「経営支援をする」ということは、

・経営者に教える
・経営者に気づかせる、感化を与える
・経営者の行動変容を促す
・突き詰めれば、経営者の先生になる
ということを意味しますから、

「必要な資料くらい、期限通りに揃えてもらえないで、本当に先生稼業が務まるのだろうか?」と考えるのが妥当であると言えるでしょう。

経営者にとって、会計事務所が「税金の計算係」や「面倒な会計処理の代行屋」と思われていれば、先方の言いなりで、資料が揃わなくても仕方ないかもしれませんが、もしこれから「経営支援に転じよう」という思いがあるのであれば、経営者及び先方の担当者を啓蒙して、「必要な資料は、期限通りにキッチリ揃えていただく」というスタンスが必要です。

大変かも知れませんが、まずは来年、申告期限の1週間前の完成から目指しましょう!

 

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