先日、税理士紹介会社の方と意見交換した際に、
デジタルネイティブ世代とそれ以前の世代の仕事の進め方の違いに気付いたのでアップします。
デジタルネイティブとは?
まず、デジタルネイティブとは何歳くらいの人を指すのか?ということですが、
- Y世代(1981年~1995年生まれ)
- Z世代(1996年~2015年生まれ)
を指します。
その中でもZ世代は生まれた時からスマホとSNSが既にあったため、スマホネイティブとかSNSネイティブなどと言われており、同じデジタルネイティブでもY世代とは感覚が微妙に異なると言われています。
では、デジタルネイティブとそれ以前の世代では、仕事の進め方がどう違うのか?
1.それ以前の世代の方
- 何をやるにもまず自分でやろうとする
- オンラインも使うが、本当はリアルが好き
- 作業の途中で「アプリかエクセルでできるのではないか?」とハタと気づき、使い始める
2.デジタルネイティブ世代
- 初めから手入力・手作業するという発想がない
- 会計ソフトは勿論クラウド会計
- 集客はSNSを上手に活用
- 面談は基本オンライン
- 契約もクラウドサイン
このように、デジタルンネイティブ世代は仕事の進め方も超効率的でスムーズな訳ですが、一番の違いは
- 「やらなくて良いことはやらない」が徹底している
- 人がやるという前提がない
ことであると感じました。
デジタルネイティブは客志向?
次に大きく異なるのが、価格に関する考え方の違いです。
1.それ以前の世代の方
- うちは〇万円以下ではやりません
- うちは毎月訪問が原則です
- 安い税理士をお探しなら他をお探し下さい
というように、従来からのスタンスを崩さない人が多い。
2.デジタルネイティブ世代
対して、デジタルネイティブはどうか?と言いますと
- もし予算が〇万円でしたら、内容は〇〇になりますが良いですか?と予算に合わせた提案をする
- 面談の有無・回数には特にこだわらない
- 記帳代行料はきちんともらう
といった極めて客志向の対応をします。
ではなぜ、このように対応に差がつくのか?
では、なぜこのように顧客対応に差が出てしまうのか?ということですが、私は「それ以前の世代」には以下の3つの理由があるからと考えています。
- 良い時代を知っているので、その当時を基準に考えてしまう
- 既にある程度固定費が掛かっているので価格を下げられない
- デジタルネイティブほど効率的でないので原価が下げられない
対するデジタルネイティブ世代は、
- これまでの人生の中で「良い時期」を知らない
- 更に、開業当時から顧問料は値崩れし、年間30万円前後が常態化していた
- そのため、いただける料金で効率的にやることしか考えていない
このように、開業してから、あるいはそれ以前からの境遇が全く違うのです。ですからどちらが時代に合っているか?どちらが客志向か?と尋ねられれば、明らかにデジタルネイティブの方が客志向であると言えるでしょう。
「それ以前の世代の方」は従来の考え方・価値観から1日も早く抜け出す努力が必要です。