一人税理士事務所と規模を拡大する税理士事務所の違い
こんにちは。ooyaビジネスクリエイトの大谷(おおや)です。
早速ですが、
- 経験者が採れないので、今でもとりあえず食べていけない訳ではないので、このまま自分+数名のスタッフで良いかな?
- コロナ禍もあったし、競合も厳しいし、一般法人を増やそうにも増やす見込みがないので、これ以上大きくするのは厳しいかな?
- いやいや、税理士として開業した以上は、最低でも1億円くらいはやらないと仕方ないだろう!
- やっぱり、3億円、30人くらいまでにはならないと「成功したうち」には入らないよね
と言うように、同じく開業している税理士の方でも事業拡大意欲の強い方とそうではない方と二通りのタイプがいらっしゃるようです。
皆様の場合はいかがでしょうか?
そこで今回は、一人税理士事務所と規模を拡大する税理士事務所の違いについて書いてみたいと思います。
規模的拡大を志向しない税理士の方に多く見られる傾向
- とにかく現場が好き。お客様が好き。
- 自分がアドバイスして、お客様が喜んでくれたら最高にうれしい
- 売上は伸ばしたいが、最終的には自分の目の届く範囲でやりたい。
- 担当者のミスで、お客様から「〇〇先生の事務所はどうやって指導しているのですか?」などど言われるは堪らない
- 所長として、担当はしなくても顧問先の社長の顔くらい全て把握しておきたい
以上は私が現場で耳にする、事務所規模で5~7名未満程度の事務所の先生の声です。
基本的には仕事の質を重視し、目の届く範囲で、顧客の顔の見える範囲でやりたいという思いを強くお持ちの方が多いように思います。
事務所規模の拡大を志向する先生に多く見られる傾向
- お客様と話すのは好きだが、どちらかというと自分は担当せずに職員の方々に任せたい。
- 職員が担当して、顧問先がそれで喜んでくれるならそれが一番良いと思う。
- 地域で一目置かれる事務所になるためには、やはり人数がいなければどうにもならないと思う
- 職員にもそれなりのお給料を払うためには規模的拡大は不可欠だと思う
- 税務の知識で職員に勝とうなんて特に思わない
以上が「事業規模の拡大を志向する先生」に多く見られる傾向ですが、一言で言いますと「自分で業務を行うのではなく、職員に任せたい」「自分はあくまでも税理士業務を提供するプラットフォームを創りたいだけ」というような考え方をされていると思います。
一人事務所を志向する先生は職人タイプ、規模を拡大したい先生は商売人タイプ
上記はどちらが良くてどちらが悪いということではありません。ただ単に、考え方や志向が違うだけです。
これを敢えて表現するならば、一人事務所を志向する先生は職人タイプ、規模を拡大したい先生は商売人タイプということができるかも知れません。
尚、参考までにお伝えしておきますと、私のところに「大谷さん、やっぱり事務所は大きくした方が良いのでしょうか?」と相談にお見えになる方がいらっしゃるのですが、結論から申し上げますと、そういう先生は「事務所を拡大するタイプ」の先生ないと思った方が良いでしょう。(別にそれが悪い訳ではありません)
事務所を大きくしたい先生の場合は初めから「大谷さん、私はこれから事務所を大きくしたいのですが、どうやったら大きくできますでしょうか?」と相談にお見えになります。
大きくすべきか否かではなく、初めから大きくしたい=願望である、ということですね。
いろいろ悩むかも知れませんが、やはり自分の志向に合った方法で事務所運営をされるのが、ストレスなく、楽しく仕事ができるポイントだと思います。
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